クラーク数なるものがある。
アメリカ合衆国の地球化学者フランク・クラーク(1847-1931)によるもの。
地球地表部付近、海水面下10マイル(16km)までの元素の割合を質量%で
表したもの (ちなみに、岩石圏93.06%、水圏6.91%、気圏0.03%)。
クラーク数 (%)
1. 酸素 49.5
2. ケイ素 25.8
3. アルミニウム 7.56
4. 鉄 4.70
5. カルシウム 3.39
6. ナトリウム 2.63
7. カリウム 2.40
8. マグネシウム 1.93
まだ、元素は続くが、ここまでの8元素ですでに 97.91% を占める。
鉄は第4位につけているが、地球の中心部まで、つまり、地殻深部、
マントル、核まで含めた
地球全体の質量の元素割合では、
鉄は 第1位 34.63% におどり出る。
第2位 酸素29.50%、 第3位 ケイ素15.02% となる。
血液中のヘモグロビン、鉄の役割はよく知られているが、
地球内部の溶融した鉄の運動により電流が流れ磁場が生じる。
(方位磁石の北を向く、あの目に見えない磁力線、磁場である。)
この磁場は、宇宙空間からの有害な放射線から
我々の生命を
守ってくれている。
このことは、あまり知られていない。
鉄、恐るべし。
かくして、私、鉄道マニアでなく、
鉄そのものの、鉄ちゃんになったのでした。