
読売新聞 朝刊 平成20年10月3日
東大 付属農場で、水銀系農薬を米や果物に使用していた。
その収穫した米を周辺住民に販売していた(97年~99年)。
使われた農薬は、1973年に販売禁止となり、2003年に使用禁止となった
「酢酸フェニル水銀」。 などとある。
(詳細は、各報道記事をご覧になって下さい。)
水銀化合物の種類は、そこそこある。
化合物によって、毒性は異なるが、水銀化合物は、一般的に毒性が強いものが多い。
水俣病の場合は、メチル水銀が原因と言われている。
水銀系農薬は、確かに、昔、結構使われていたが、10年程前なら、環境によくない
ことは、明らかになっており・・・、 なぜ使用してしまったのか不可解である。
詳しいことは、この記事だけでは、何ともいえないが。
若者よ!!ごめんなさい。
指導者のおとなが悪いんです。
と感じてしまう。
一方、水銀であるが、身近に使われている。
蛍光灯、体温計、血圧計などに。
例えば、蛍光灯には、
種類 1本当たり水銀含有量(mg)
蛍光灯(直管型20w) 約15~20
蛍光灯(直管型40w) 約20~30
蛍光灯(直管型110w) 約60
蛍光灯(丸型・コンパクト型) 約10~30
水銀灯 約8~100
ぐらい、含まれている。
工場排水の水銀の排出基準は、0.005mg/Lである。
仮に、
蛍光灯1本分の20mgの水銀を、水に均一に溶かしたとすれば、
排水基準をクリアーするには、4000L(4t)の水が必要となる。
お風呂の水20杯分(1杯200Lとして)である。
水銀は、日本においても、環境関係法令では、有害物質に指定されている。
しかし、蛍光灯の水銀問題は、あまり言われない。
蛍光灯は電灯に比べ、省エネであり、利便性がある。
なくてはならないものであるのだ。
車の排気ガスは問題であるが、じぁ、車に乗るのを止めようとはならない。
に似ている。