イオンエンジン

イオンエンジン

    読売新聞 平成22年6月25日


探査機「はやぶさ」の帰還により、世界的に注目をあびているという
イオンエンジンについて易しく説明されている。

   普通のロケットエンジンは燃料を燃やしてできるガスを勢いよく出すのに
   対し、イオンエンジンは電気を帯びた「イオン」を噴き出して進む。
   
   普通のエンジンには、酸素と燃料が必要となるが、イオンエンジンには、
   それらは必要なく積んでゆくのは「キセノン」という物質。
   このキセノンに電子レンジで使われるマイクロ波を当てると、イオンが出る。
   さらに、電圧をかけて猛スピードで飛び出させる。
   太陽電池も積んでいるので電気がなくなる心配もない。

   でも、力は弱い。地球で1円玉を持ちあげる程度の力しかない。
   宇宙には空気抵抗も重力もないから弱い力でも大丈夫。

   こうして、「はやぶさ」は 60億km (太陽と地球の距離の40倍) を旅した。
   様々なトラブルを乗り越えて、7年もかけ奇跡的に帰還した。


さて、ここでのイオンを出させるマイクロ波であるが、この研究はいわば日本の
お家芸である。
太平洋戦争中のことであるが、後にノーベル賞(物理学)を受賞した湯川秀樹、
朝永振一郎の両氏は、島田市内で世界に先駆けてマイクロ波などの研究を
していたのだ。


同じカテゴリー(エコ日記)の記事
2000年の重み
2000年の重み(2014-04-27 08:15)

用水の蓋にらくがき
用水の蓋にらくがき(2014-04-26 12:07)

カーブミラー
カーブミラー(2012-08-21 19:56)

まことに小さなお宮
まことに小さなお宮(2012-08-20 19:24)

兆 気になる記事
兆 気になる記事(2012-08-17 07:30)

相棒
相棒(2012-08-16 07:30)

この記事へのコメント
はやぶさ、がんばりましたよね(^-^)/
固体は無さそうでしたが、気体は持ち帰ってくれていたらいいですね。
最後、大気圏に突入する前に「はやぶさに地球を見せてあげよう」と地球の映像を撮影させた…というエピソード、感動しました。
技術者の方たちの心が素敵だなと思いました(^-^)
Posted by 美和 at 2010年06月26日 20:09
美和さんへ
「はやぶさ」は、生きているかのようです。
地球を撮影したものも本当によかったですね。
7年目に真近に見た地球をどう見たのでしょうか
最期には流星という星になり、元素になり大気圏に
散らばった。

また、ずっとずっと先に、その元素が集まって何かを
してくれるでしょう。



先日の句会で、女性たちが「はやぶさ」に感動しているのを知り、
私は驚き、そのことに感動しました。
元学校の先生が多い句会です。
Posted by ヒロさん at 2010年06月26日 21:38
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
イオンエンジン
    コメント(2)