「続あらすじで読む 古典落語の名作」 柳家小満ん監修
野口 卓著
「垂乳根(たらちね)(延陽伯)」 は、 落語にもある。
家主(おおや)の紹介で女房を持つことになった八五郎。
歳は23で器量よし、字をも書ければ、縫い仕事をはじめ、
女一通りのことはなんでもできる。でも一点難がある。
言葉づかいが、ばか丁寧すぎるのだ、
そんな女性を女房にすることとなる。
「・・・茶碗だっておれのはばかに大きくて箸が太いから
飯を食うのもザークザクのザークザク、沢庵なんかバーリ
バリだ。かみさんのほうは小さい茶碗に銀の箸だから
チンチロリンのポーリポリ。おれがザークザクのバーリバリ
かみさんが・・・・ 」
「あーら、わが君」
小さい時、何回か聴いたことがある。
思い出すだけで、おかしいし、情景までも浮かぶ。
テレビ・ラジオでの落語番組が増えるといいが・・・、
聴きながら想像したり、笑ったりは脳にいい。
日本、健康で笑顔で明るくなると思う。