「吾輩は猫である」

「吾輩は猫である」


   「吾輩は猫である」  夏目漱石著  角川文庫


冒頭の文章は、あまりにもよく知られている。

  「吾輩は猫である。名前はまだ無い。
   どこで生まれたか頓と見当がつかぬ。    」


しかし、最後の文章を憶えているいる人は少ない。

猫がビールを飲んで、いい気持ちになり、水の甕(かめ)に落ち、
死にかけているところで、終わるのだ。

最後の数頁は、なかなか奥が深い。
そして、最後の文章は、

   「 次第に楽になってくる。苦しいのだか有難いのだか
    見当がつかない。水の中にいるのだが、座敷の上に
    いるのだか、判然しない。どこにどうしていても差支は
    ない。只楽である。否楽そのものすら感じ得ない。
    日月を切り落し、天地を粉韲(ふんせい)して不可思議の
    太平に入る。吾輩は死ぬ。死んでこの太平を得る。
    太平は死ななければ得られぬ。南無阿弥陀仏
    々々々々々々。有難い。有難い。」

とある。



さて、全然 関係ないのだが、 キリン と サントリー との経営統合は、
今回 泡と消えましたね   。


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この記事へのコメント
復刻本で読んで、おもしろかったですよ。復刻本はその時代を感じることができました。

確かに最後の文章は、みなさん覚えていないかもしれませんね。

それより本の名前と作家が有名で、読んでない人が多いのかもしれません。
Posted by けいこさん at 2010年02月10日 12:38
昔、友人がネコに缶チューハイを飲まして
まともに歩けない状態なネコを見ました。
Posted by 一攫千金野郎一攫千金野郎 at 2010年02月10日 20:18
けいこさんへ
あらためて、ピラピラ読むと、
漱石さん、すごいです。
洞察力など、凄いと思います。
びっくりしてしまいます。
Posted by ヒロさん at 2010年02月10日 22:17
一攫千金野郎さんへ
酔った猫の気持ちを聞いてみたいものですね。

悪い答えではないような気がします。

「また、飲んでみたい」など言ったかも知れませんね。
Posted by ヒロさん at 2010年02月10日 22:21
この本、まったく同じもの、持っています。
かなり前の物だと思います。
(中学か、高校か?違ったかな~??)

始まりが有名で、最後はそういえば、そんな感じだったな~
という感じですね・・・(*^_^*)
Posted by MULAN(ムーラン)MULAN(ムーラン) at 2010年02月11日 22:24
MULAN(ムーラン)さんへ
>かなり前の物だと思います。
>(中学か、高校か?違ったかな~??)
違ってないです。 その通りでございます。

年齢がわかってしまいますよ。

今は昔、 肌もピチピチのころでございました。
Posted by ヒロさん at 2010年02月12日 23:44
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