「吾輩は猫である」 夏目漱石著 角川文庫
冒頭の文章は、あまりにもよく知られている。
「
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生まれたか頓と見当がつかぬ。 」
しかし、最後の文章を憶えているいる人は少ない。
猫がビールを飲んで、いい気持ちになり、水の甕(かめ)に落ち、
死にかけているところで、終わるのだ。
最後の数頁は、なかなか奥が深い。
そして、最後の文章は、
「 次第に楽になってくる。苦しいのだか有難いのだか
見当がつかない。水の中にいるのだが、座敷の上に
いるのだか、判然しない。どこにどうしていても差支は
ない。只楽である。否楽そのものすら感じ得ない。
日月を切り落し、天地を粉韲(ふんせい)して不可思議の
太平に入る。
吾輩は死ぬ。死んでこの太平を得る。
太平は死ななければ得られぬ。南無阿弥陀仏
々々々々々々。有難い。有難い。」
とある。
さて、全然 関係ないのだが、
キリン と サントリー との経営統合は、
今回 泡と消えましたね 。
復刻本で読んで、おもしろかったですよ。復刻本はその時代を感じることができました。
確かに最後の文章は、みなさん覚えていないかもしれませんね。
それより本の名前と作家が有名で、読んでない人が多いのかもしれません。
昔、友人がネコに缶チューハイを飲まして
まともに歩けない状態なネコを見ました。
けいこさんへ
あらためて、ピラピラ読むと、
漱石さん、すごいです。
洞察力など、凄いと思います。
びっくりしてしまいます。
一攫千金野郎さんへ
酔った猫の気持ちを聞いてみたいものですね。
悪い答えではないような気がします。
「また、飲んでみたい」など言ったかも知れませんね。
この本、まったく同じもの、持っています。
かなり前の物だと思います。
(中学か、高校か?違ったかな~??)
始まりが有名で、最後はそういえば、そんな感じだったな~
という感じですね・・・(*^_^*)
MULAN(ムーラン)さんへ
>かなり前の物だと思います。
>(中学か、高校か?違ったかな~??)
違ってないです。 その通りでございます。
年齢がわかってしまいますよ。
今は昔、 肌もピチピチのころでございました。
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