「ヤオヨロズ日本の潜在力」 月尾嘉男著 講談社発行 +α新書
排水処理の微生物処理をやっていると、生物の偉大さにほとほと脱帽である。
人間には、とてもかなわない。
彼らの環境を整えてあげると、とんでもない能力が発揮されることがある。
生き物の世界をのぞくと、ときとして、神の領域かと思ってしまうことがある。
日本人は、古来より、空想上の動物や生き物、自然などを神として崇め、
感謝してきた。 風神、雷神、水神、海神・・・まわりのものはなんでも
神様だ。
写真の本には、先進国で多神教の残っているのは、日本とアイルランド
(ケルト人)ぐらいといっている。 両国とも、水や山、森林など自然が
豊かなところだ。
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は、アイルランドに育っている。
アイルランドの人で日本が好きな人が多いのは頷けるのだ。
(ちなみに、東京帝国大学の初めの英文科の教師を務めたのが
八雲であり、 その次の教師が夏目漱石であった。)
日本人は、まわりをすべて 神 としてしまうほどに、環境を大事にしてきた。