
静岡新聞 夕刊 平成21年4月27日
豚インフルエンザが世界を震撼させている。
WHO、米は緊急事態を宣言した。
ウイルスは生物と無生物との中間的存在である。
生物の特徴として、
・細胞でできている
・酵素をもち、代謝が行える
・核酸をもち、自己複製できる
・刺激に対して反応できる
があるが、ウイルスは、
・細胞でできていない
・酵素を持たず代謝を行わない
・刺激に対して反応しない
そして、生物の最大の特徴である自己複製だけは
行うというしろもの。しかも、自己複製は他の力を
借りて行う。
インフルエンザは、ヒトに感染した場合、ヒトの細胞内に
コピーの設計図を注入し、ヒトのエネルギーを勝手に使い
ヒトの栄養物質も勝手に使われ、増殖し、挙句の果て、
ヒトの細胞を破壊し、飛び散っていき・・・
そして、次次と感染していく。
とても、人間は勝てない。
冷静沈着、スピーディーに対応するしかない。
ときどき、人類の傲慢さをあざ笑うかのように猛威を振るう。