
ごくごく普通の田んぼ
人ひとり一日に必要な水は、2~3リットルと言われる。
これは、お茶や水による直接の水分補給量である。
お米を食べる、米を育てるには、水が必ず必要である。
牛肉を食べる、牛も直接の水が必要だが、餌の牧草にも水が必要である。
牛肉を輸入すると、超間接的には、これらの水を輸入していることになる。
このような水のことを、
仮想水(バーチャルウォーター)と言っている。
農畜産物1kgを生産するに
必要な 仮想水
米 3.6トン
大麦 2.6トン
小麦 2.0トン
トウモロコシ 1.9トン
大豆 2.5トン
牛肉 20.6トン
豚肉 2.9トン
鶏肉 4.5トン
卵 3.2トン
米と牛肉の 牛丼1杯 たった1杯 で、必要とする水は、何と 2トン
になる(風呂の水10杯分、2リットルペットボトルでは1000本分になる)。
したがって、間接的に必要な水の量は、直接必要な量(2~3リットル)
の1000倍量程になるのである(一日ひとり当たり)。
(この値は、各国により、かなり違います。)
ほんとうに、必要な水の量は、一日にひとり当たり
2000リットル(2トン)ぐらいになってしまう。