季語 蛙の目借時

季語 蛙の目借時
   「カラー図説 日本大歳時記 春」  講談社

昨日は、立春であった。
立春を過ぎると、俳句を作る場合、春の季語を用いる。

ちょっと、変わった春の季語に、

  『蛙の目借時(かわず(かはづ)のめかりどき)』  (目借時、目借る蛙)

がある。

  蛙に目を借りられると、人が眠くなるという俗説にはじまる季語。 
  蛙の鳴くころの、眠気を催す春暖の季節をいう。

目を借りられるとは、ほんと眠くなりそうな。

では、一句

  キー打つも るるるるるるの 目借時

パソコン操作中、一瞬眠くなり る を押し続けてしまった。


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この記事へのコメント
あっはっは・・・☆☆

「俳句の話かあ,すごいな~」と思って
読み進めていったら,最後の文章を見て目が点になりました(笑)


るるるるる~♪       るのつくるっこらより☆
Posted by るっこらるっこら at 2009年02月05日 16:50
るっこらさんへ
そうでしたね。
るっこらさんの る でしたね。
実は、この る は、ちょっとこじつけですが、
ruは う で終わりますから いろんなことばの終止形になります。
・・・である も文章の終わりに来ます。
それから、 蛙の詩 で有名な文化勲章受章の草野心平の
「定本蛙」の中の詩には、 るるる は多様されてます。
きわめつけは、 1行に る を26文字連ねただけの1編の詩があります。
「るるるるるる」には、そんなことが込められています。  
Posted by ヒロさん at 2009年02月06日 11:43
そうなんですね~!!

「定本蛙」の詩の話,初めて知ったものですから
興味深くてちょっと検索してみました。

「るるるるる~」の他に,
黒丸ひとつ→●だけの「冬眠」という詩もあるんですね。

蛙が丸くなって眠る,その様子を●だけで
表現しているなんて面白いですね~。
Posted by るっこらるっこら at 2009年02月06日 20:42
.るっこらさんへ
早速調べてお勉強していただきありがとうございます。
草野心平の詩は大変興味深いですね。
「冬眠」、見つけましたか。
私は、これを見たとき、これでも詩か  と思ってしまいました。
でも、凄い表現力です。
簡単、明瞭。まるで美しい数学や物理の公式を見るようです。

心平の愛した蛙、ある意味愛くるしい蛙、
昔に比べると激減しているを実感してます。
地球の仲間がいなくなるのは、私たちの足元に何かが
しのび寄ってくるように思えてなりません。

心平は、蛙をモチーフに何を言いたかったのでしょうか。

これからも、彼の詩をときどき読みたいと思っております。
Posted by ヒロさん at 2009年02月06日 21:13
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