田んぼなどの近いところでは、この時期、よく出現する、ご存知、
雨蛙。
前のお家のブロック塀に、かわいい、小さいのが、多数。
へばりついたり、はったり、とんだり、変色したり・・・。
昔昔、私が中学1年生のとき、友達とふたりで、夏休みのどんずまりに、
理科の自由研究に選んだのが、「アマガエルの変色」。
ブロックの雨蛙の上に、ビニールをかぶせテープでとめ、ぶすぶすと空気穴をあける。
赤いポリバケツの中に雨蛙を入れ同様にする。
など、いくつかやって、観察する。
木やブロック塀では、薄茶色に変色する。赤いポリバケツでは、赤い雨蛙が・・・
とは、いかず緑色のままであった。
変色は、まず、緑色の中に、薄茶色の斑点があちこちに発生、それから徐々に
全体が、薄茶色に変色する。
この間、約60分である。
蛙といえば、なんといっても 「古池や・・・」(芭蕉)が有名ですが、
今日は、知る人ぞ知る、第1回読売文学賞受賞(昭和25年)、文化勲章受章(昭和62年)
詩人の
草野心平の詩を少し、ピラピラやってみた。次に2編あげてみます。
「 冬眠
● 」
(少し、解説が必要かも、詩の題名が冬眠て゜、本文が黒丸ひとつで表現された詩です。
これだけです。)
「 秋の夜の会話
さむいね。
ああさむいね。
虫がないているね。
ああ虫がないているね。
もうすぐ土の中だね。
土の中はいやだね。
痩せたね。
君もずゐぶん痩せたね。
どこがこんなにせつないんだらうね。
腹だらうかね。
腹とつたら死ぬだらうね。
死にたかあないね。
さむいね。
ああ虫がないてるね。 」
草野心平、好きな詩人のひとりです。
読むと、なぜか、素直になれちゃうんですね。
昔は蛙も「とのさまがえる」はじめ、いろいろいたが、ここらで残っているのは、
雨蛙ぐらい。恐ろしいことです。 何かが忍び寄っているかも。
気分を取り直して、私の自作の句を1句
「われわれと 永久にともにぞ あまがえる」