どんぐり 2

どんぐり 2

   岩波文庫  「寺田寅彦随筆集 第一巻」 小宮豊隆編

この中の、 「どんぐり」 に 人類の 男 と 女 の違いが
よく書かれている。
最近、その違いが わかりはじめてきた。
そしてそれは、地図が読めるの読めないの議論まで発展する。


寅彦の妻が、どんぐりを見つけ、拾っている。

    (寅彦は言う)
   「いったいそんなに拾って、どうしようと言うのだ」と聞くと、
   おもしろそうに笑いながら、「だって拾うのがおもしろいじゃ
   ありませんか」と言う。ハンケチにいっぱい拾って包んで
   だいじそうに縛っているから、もうよすかと思うと、今度は
   「あなたのハンケチも貸してちょうだい」と言う。
     ・・・・・
 
    どんぐりを拾って喜んだ妻も今はない。お墓の土には
   苔の花がなんべんか咲いた。


文庫本 6ページの文章の 「どんぐり」 であるが、
夫婦のこと、親子のこと、(直接は書かれていないが)科学のことなど、
凝縮されている。


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この記事へのコメント
おはようございます!

記事を読んで、この本に興味が湧いてきました。
良い本を紹介していただき、ありがとうございます!!

地図が読めるか、読めないか・・・
男女の違いって、やっかい(?)でもあり、面白くもあり(^^;。
Posted by ダマダマ at 2010年03月04日 05:03
おはようございます。
深い、ですね~。我が家の女性たちを見ていると、やはり、女は、「物欲」、対して、男は、「精神欲」、なのかな~、という感じがしています。考えも、求めるものも異なる人間同士が一つ家で暮らすわけですから、衝突もあれば、成長もあり、面白いですね~。もっとも衝突の最中には、“面白い”など、露ほどにも思いませんが・・・。
Posted by とんちゃんとんちゃん at 2010年03月04日 07:48
ダマさんへ
物理学者の随筆だけあって、緻密な文章で
ムダのない文章、そして論理的ですね。
私的には、好きですね。

いろんなことを考えさせてくれる題材でいっぱいです。
本屋さんで少し立ち読みをして、購入をするかしないか
決められたらと思います。
Posted by ヒロさん at 2010年03月04日 21:36
とんちゃんへ
家族はいろいろあって家族ですよね。
いいこともわるいこともあって当たり前。

我が家は、四世代 いろいろあって楽しい。
仕事、介護、孫・・・老いと成長 なんでもあり
人生の一生ぶんを一度に見れる。

そのまま受け入れましょう  って 感じです。
Posted by ヒロさん at 2010年03月04日 21:41
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