ボクの かちかち山

ボクの かちかち山

私が、この写真のように小さいころ。

昔昔の話。
昭和20年代・30年代のころ、道端にタバコの吸い殻が普通にあった時代。
タバコのポイ捨てが当たり前で、どこでも靴で踏んで消していた時代のこと。

ある冬の日。
ボクの親父(おやじ)は、ボクをオートバイに乗せ、走っていた。
ボクはタンクをまたいで乗り、その後ろの座席に親父が乗り運転していた。
親父は、タバコを吸いながら運転していた。
(当時は、舗装も少なく、大抵は悪路であった。)

ボクの背中に、タバコが落ちた。
ボクの綿入に火がついた。

親父は、あわてて ちゃっと 消した。

ボクに やけどのあと はない。


しょうがない 親父だが、 阪神淡路大震災のあった年の4月に亡くなった。


これが、ボクの かちかち山 。

写真の親父の手は、 やさしくボクの手をとってくれている。


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この記事へのコメント
おはようございます。煙草吸いには耳が痛いながら
素敵なお父様とのエピソードですね。
お父様、カチをあげて火をつけた。
見事、息子は育ったのであります。 父のカチを知る息子すばらしい。
Posted by イチローイチロー at 2010年01月26日 08:55
イチローさんへ
ありがとうございます。
親孝行は、あまりできなかったですが、
あまり心配を掛けなかったのが、まっ、親孝行だったのかな。

子供を大好きな、魅力ある親父でした。

63才ごろ心筋梗塞になり、たばこは止めましたね。
でも、その後普通の生活ができ、それから、10年ほど生きてくれました。
Posted by ヒロさん at 2010年01月26日 17:39
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    コメント(2)