真珠、貝殻、サンゴなどは炭酸カルシウムで出来ていることは、先日の記事にしたが、
鍾乳洞の石灰岩もまた主成分は、
炭酸カルシウムである。
現在の大気の酸素の前にあった、原始地球の多量の二酸化炭素の一部が石灰岩に
なっている。およそ27億年前生物によりつくりだされた。
鍾乳洞の空洞は、雨水や地下水の浸食によってできた。
また、つららは鍾乳石といい、炭酸カルシウムが再結晶したものだ。
つららから水滴が落ち下から上に成長したものを石筍(せきじゅん)といい、
鍾乳石と石筍のつながったものを石柱といっている。
1cm成長するに、
鍾乳石は約70年、石筍は約130年の時間を要するといわれる。
およそ、人の一生をかけて、たった 1cm 伸びるだけなのだ。
もともとは、生物がつくり、長い間に浸食され空洞ができ、また、長い時間を
かけて、つらら鍾乳石などができた、 まさに、神秘な鍾乳洞だ。