「初代静岡県知事 関口隆吉の一生」
三戸岡道夫(みとおかみちお) 堀内永人(ほりうちながと) 共著
静岡新聞社発行 (新刊)
今、東国原知事が騒がれている。
知事、地方の首長が国政を動かすことになるか・・・。
折しも、 本が出た。
初代静岡県知事 関口隆吉(せきぐちたかよし)
(1836-1889、天保7年-明治22年54歳、明治元年のとき33歳) 。
勝海舟を斬り付けるが失敗、逆に海舟と親友になる。
幕末三舟・・・勝海舟、高橋泥舟、山岡鉄舟と親交を深める。
徳川慶喜の警護役を務める。
和宮の京都西還の警護役を務める。
慶喜に従って、静岡県に移住し、牧之原の開墾を始める。
初代静岡県知事となる。
東海道本線が全線開通したばかりのころ、安倍川鉄橋西側
付近で、列車の正面衝突があり、これに乗り合わせており、
このときの怪我で亡くなってしまう。
初代静岡県知事は、国に対し次のように言っている。
国が健全な発展をするには、まず地方の健全な発展が必要である。
したがって、中央政府において政治を執る者は、中央集権に陥る
ことなく、いかにして自立自営の地方を育成するか、常に念頭において
政治を行って欲しい。
と。
彼の次男は、文化勲章受章者の 新村 出(しんむら いずる) である。
そう、かの 我が国、最高峰の国語辞書
「広辞苑」 の編者なのである。