この時期、川辺、土手、荒れた土地などで多く見られるススキ。
ススキは、 「薄(すすき)」 とも 「芒(すすき)」 とも書く。
「薄」は、せまる、くっつくという意味があり、びっしり密生する
特徴を捉えている。
「芒」は、姿が見えないというコアイメージがある。のぎは
先端が細くて見えにくい。
などの由来があるらしい。
ススキは、森ができるときに、先立って目立って発生する植物。
火山の噴火、溶岩の流出で、なにもなくなったところの
裸地。
まずは、地衣類、コケ植物が出現し
荒原となる。
そして、目に見えて、一面ススキの
草原が現れる。
裸地からここまで、およそ1から10年かかる。
次に、
低木林(10~25年)、
陽樹林(25~100年)、陽樹と陰樹の
混生林、
陰樹林(100年~)、となり安定した林、森ができ、これ以上
変化しない。
これは、生物で学ぶ「
植物群落の遷移」である。
三原山における伊豆大島では、まさに、これらが見られる。
海をつくる(栄養を海に与え昆布などができる) 森は、できるまでに
長い年月を要する。
森は、森だけのものではない。
森は大事にしたい。
人は、このことをよくよく承知しておかなければならない。
「
森は、海の恋人」
すすき の句に、有名なものがある。しかも、ひらがなのみである。
をりとりてはらりとおもきすすきかな 飯田蛇笏