
読売新聞 朝刊 平成20年10月8日
砂糖は、摂取すると、数十秒でブドウ糖と果糖に分解される。
そして、血管を通って全身に運ばれる。
ブドウ糖は、脳の唯一のエネルギー源である。
マラソンのあとの、飴玉や甘酒などは、脳へのエネルギー補給として、理に叶っている。
糖は、人間だけでなく、ほとんどの生物にとって必要なものである。
樹液の糖には、クワガタ、カブトムシ、スズメバチ、カナブン、チョウ、ハエ、アリなどの
昆虫が寄ってくる。
そして、植物では、細胞液に有機酸、アミノ酸、無機イオンなどとともに糖を蓄えている。
水処理微生物にとっても、糖は大事なものである。
水の汚れの有機物から異化したり、エネルギーのもとを摂取したりする。
その間、有機物は、糖、有機酸、アルコール、水、二酸化炭素と分解していく。
案外、生き物のしくみは、おおまかにみると、そんなに違わないようだ。
生き物は、みな同じである。
最近、甘いものは、別腹であることがわかってきたようである。
食事のあとでも、結構、甘いものは食べれてしまう。
また、午後4~5時頃に、甘いものの間食を提唱する人もいる。
夜遅くの食事を食べ過ぎないようにするためにと。
生き物にとって、甘いものが好きなように、神様はつくってくれてあるようだ。