
旧竜洋町の風車のそばの松籟橋
9月は台風のシーズンでもある。強い風が吹く。雨も激しい。
エスキモーの人たちには、雪、氷に関することばが多いと言う。
日本には、水に関することばが多い。三水(さんずい)のつく漢字も多い。
そして、日本には、見えない 風 に関することばも多い。
俳句に見られることばをほんの一部上げてみよう。
湖風(うみかぜ)、黒南風(くろはえ)、薫風(くんぷう)、恵風(けいふう)、光風(くわうふう)、木枯(こがらし)、
東風(こち)、小夜風(さよかぜ)、鰆東風(さわらごち)、山籟(さんらい)、霜風(しもかぜ)、
弱風(じゃくふう)、春嵐(しゅんらん)、
松籟(しょうらい)、師走風(しわすかぜ)、微風(そよかぜ)、
滝風(たきかぜ)、爆風(ばくふう)、浜風(はまかぜ)、風神(ふうじん)、暴風雨(ぼうふうう)、
夜嵐(よあらし)、涼風(りょうふう)、緑風(りょくふう)、和風(わふう)
いろいろな風を、風を読んで表現している。
日本人は、見えないものをもよく表現している。しかも、その違いを細かく である。
日本人の器用さは、こんなところにもあるのか。
ちなみに、松籟は、 松に吹く風。その音。 である。
竜洋の風車ができる前からある松籟橋。
なんともいい響きの名前である。