松籟橋(旧竜洋町)

松籟橋(旧竜洋町)
   旧竜洋町の風車のそばの松籟橋

9月は台風のシーズンでもある。強い風が吹く。雨も激しい。

エスキモーの人たちには、雪、氷に関することばが多いと言う。
日本には、水に関することばが多い。三水(さんずい)のつく漢字も多い。

そして、日本には、見えない 風 に関することばも多い。
俳句に見られることばをほんの一部上げてみよう。

湖風(うみかぜ)、黒南風(くろはえ)、薫風(くんぷう)、恵風(けいふう)、光風(くわうふう)、木枯(こがらし)、
東風(こち)、小夜風(さよかぜ)、鰆東風(さわらごち)、山籟(さんらい)、霜風(しもかぜ)、
弱風(じゃくふう)、春嵐(しゅんらん)、松籟(しょうらい)、師走風(しわすかぜ)、微風(そよかぜ)、
滝風(たきかぜ)、爆風(ばくふう)、浜風(はまかぜ)、風神(ふうじん)、暴風雨(ぼうふうう)、
夜嵐(よあらし)、涼風(りょうふう)、緑風(りょくふう)、和風(わふう)

いろいろな風を、風を読んで表現している。
日本人は、見えないものをもよく表現している。しかも、その違いを細かく である。
日本人の器用さは、こんなところにもあるのか。

ちなみに、松籟は、  松に吹く風。その音。  である。

竜洋の風車ができる前からある松籟橋。
なんともいい響きの名前である。


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この記事へのコメント
松籟橋。近くに松林があるのでしょうか?

昔の人って、凄いですね!
風だけで、こんなにも言い表せるなんて…。自然と共にありという感覚なんでしょうか?

意味だけでなく、文字もヒロさんがかなをふってくださらなかったら、わからない熟語ばかりで、恥ずかしい、そんな自分ですが…。

外へ出たら、風を感じなさい、においを嗅ぎなさい、どんな風に肌で感じますか、温かいですか、しめっていますか、五感で、新しい毎日を、朝を感じなさいって、教えていただきましたが、昔の人は、それが日常で、自然な感覚だったんでしょうね。凄いな~と思います。

「夜嵐」で思い出しました。私の尊敬する先生から教えて頂いた道歌です。

「明日ありと思う心のあだ桜 夜半に嵐のふかぬものかは」

明日が必ず来るとは限らないから、今日出来ることは明日に回すな!といつも言われてきました。一日一生ということでしょうね。
Posted by げんちゃんげんちゃん at 2008年09月21日 16:23
げんちゃんへ

その通りです。橋の近くには、防風林というか、防砂林というか
確かに、松林があります。

げんちゃんの感性、素晴らしいですね。
今回の風から、いろんな風に思っていただいて、しかも、捉え方
がすごいですね。ありがとうございます。

先生も、素敵な方なんですね。

お会いするのが、より楽しみみになりました。
Posted by ヒロさん at 2008年09月21日 17:50
こんばんは。

はじめまして、「風」という字に 誘われて コメントします。
本当に 日本人って繊細なんですね。ひと時でもそんな風に
繊細に「風」を 感じることができたら いいですね。

最近読んだ本で、「風景」についての説明で、
「風」がつくとただの土が「風土」 ただの流れが「風流」ただの物が「風物」に変わる。
「風俗」「風潮」「風習」「風格」「風采」「風味」…「風」がつくと、人間のにおい、
文化のにおいが俄然ただよってくる、「風景」とは 文化である。…とありました。

そして ヒロさんの日記を拝見して「風」って、本当に目に見えないものを表現する
素敵な言葉だなぁとあらためて 思いました。
Posted by 吉田商店のよねこ吉田商店のよねこ at 2008年09月21日 18:47
吉田商店のよねこさんへ

こちらこそ、はじめまして。
コメントありがとうございます。
並べられて見ると、いやー、ほんとに、風をつけて、いろいろ
表現できるもんですね。

ただの○○が、「風」つくと「○○風」・・・いいお話です。
勉強になりました。ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
Posted by ヒロさん at 2008年09月21日 20:04
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