読売新聞 平成23年9月21日
以前のテレビ番組「料理の鉄人」に、出演されていた 岸朝子さんが
語られている。
1952年 4歳の長男が疫痢で亡くなった。
1950年代赤痢が流行した。
(疫痢は小児にみられる赤痢の重症型。致死率が高かった)
公衆衛生は、よくなかった。
下水道もなく、トイレはうじがわいているのが当たり前、天井には
ハエがびっしりであった。それが、そのときの普通の日本であった。
私の兄も、6歳で同じ病に倒れた。
その直後、母も感染したが、一命をとりとめた。
いや、二命というべきかも知れない。
母は、私を妊娠していた。
兄を写真2枚でしか 知らない。
この年代、多くの 幼い命 が失われた。