「雪国」 川端康成著 角川文庫
ご存知 ノーベル賞作家 川端康成 の名著である。
冒頭のあまりに有名な文章。
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
「長いトンネル」は、上越線の清水トンネルである。
複線化に伴い、1967年より当時の旧清水トンネルは上り線用となった。
トンネルを抜けると土樽駅である。これが当時の「信号所」と思われている。
駅が小さくて信号所に止まったとか・・・、駅ほどでない駅を意味して、
「信号所」なのである。
「信号所」で、そういうことを表現している。
この「信号所」から、新潟方面に少し行くと、小説の舞台の越後湯沢である。
雪国、妖艶な女性に出会うであろうか。
からっ風は 雪国から山越えてやってきたのか。
からっ風よ、妖艶な雪女を 連れてこい。