静岡新聞 朝刊 平成21年6月2日
浜松市教育委員会は、市内中学校教諭の懲戒免職処分の事態に
いたり、 臨時校長会 を開いた。
高木教育長は、校長たちを前に、
「校長は任せる、報告させるとしないで、学校の中がこれで
いいのか常に考えるように」
と強く要請した。
と記事にはある。
組織があれば、必ず上司と部下がある。
上司は、日常の仕事をこなすのは当たり前であるが、
部下の状態を把握し、適切に対応、指導するのも大事である。
朝礼などを利用し、部下の
元気であるかないか、
悩みを抱えていないか、
顔色を見る。
ギャンブルに溺れていないか、
男女関係で悩んでいないか
酒を飲み過ぎていないか
金銭面は大丈夫か
介護や子供のことで悩んでいないか
などなど、部下が心身健康であるか、常に注意して、話を聞いて
上げることが必要だ。
部下からは、なかなか相談してこない。そして、残念ながら相談できる
ほどの上司は現実極めて少ない。
上司から部下に近づく必要がある。
例えば、ひとつの方法として、家族の話から入るといい。
奥さん、どう?
子供は、元気?
また、元気なさそうだけど、何かあった?
などと、声を掛ける。
また、部下の趣味などを把握しておき、その話から入る。
部下は、心を開きはじめる。
開きはじめるように、常々、何でもいい、声を掛けることだ。
部下は、声を掛けられるだけでも、安心したり、心持ちが落ち付いたりするものだ。
自分を気に掛けてくれているということが部下には嬉しいのだ。
このような場合、本気で部下のことを心配し声を掛けないといけない。
心がこもっていないと、うわべだけのこととなり、見え見えになり逆効果になる
ので、くれぐれも注意である。
上司たるもの、部下を本気で心配し、心身健康で仕事に励んでもらうよう
努力しなければならない。
これは、目に見えない、(また、上司の上司には時として評価されにくいことであるが、)
上司の最も重要な仕事のひとつと考える。
事態を悪化させず、その前に解決する。
何事もないようにする。
これこそ、評価に値する。