秋彼岸明け父の教え

秋彼岸明け父の教え

秋の彼岸が明けた。

父は、大正9年生まれ。阪神淡路大震災の年の4月に亡くなった。
13回忌も終えた。

父の教えで、覚えていることがある。
  ・うそをついてはいけない。
  ・卑怯(ひきょう)なことはするな。
  ・弱い者いじめはするな。
    弱いものに勝っても、そんなものは当たり前、自慢にはならない。
この3つは、父のもっとも嫌ったことである。

小さいころは、時々、叱られた。
今となっては、何で叱られたか思い出せない。
ビンタされた。押入れに入れられた。家の外に放り出された。
でも、そのトラウマはない。
体罰は、小学校に入るとぴったとなくなった。
そのかわり、悪いことをすると、正座し仏壇の前で反省させられる。
反省するまで座らされる。
「もう小学生だから、叩かれなくてもわかるな」と言って、小学生の私に
なぜいけなかったのか、考えさせ、反省させるのである。
一人の人として扱った。

小さいときは、いいことも、悪いことも、区別がつかない。
理屈ではないのだ。悪いことは、悪いで小さいときに、教育しなくては
いけない。
理屈がわかるようになったときに教えても、遅い。
金属バットが飛んでくることとなる。
何事も、するには時期がある。
植物を育てるには、種をまく時期がある。水や肥料をやる時期がある。
時期を間違えるととんでもないことになる。

3つの教えは、会津藩の藩校「日新館」の 什の掟 にもある教えである。
  什の掟 の 最後のくだりには
   「ならぬことはならぬものです。」
とある。

父の教えに感謝し、父を尊敬するのであります。
おやじ、ありがとう。
この教えは、次の世代に必ず伝えるよ。


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この記事へのコメント
ヒロさんとヒロさんのお父さんに感謝です。

改めて、気づくことが出来ました。

きっかけを与えて頂いて嬉しかったです。

今後とも、よろしく御願い致します。
Posted by シイズな二人 at 2008年09月27日 05:28
シイズな二人さんへ
何かの参考になったのであれば
うれしゅうございます。
こちらこそ、よろしくお願いします。
Posted by ヒロさん at 2008年09月27日 16:41
素晴らしい教えですね。朝から、何度も読ませて頂きました。

お父さんとお母さんの役割があると思いますが、理想的な父親像のように思えてなりません。

そんなお父さんの教育があって、今のヒロさんがいらっしゃるんだなって、深く思ってしまいました。

同時に、ソニーの井深大さんの著書「幼稚園では遅すぎる」を思い出しました。

今日の記事、幼い子供を持つ、一人でも多くのご夫婦に読んで頂き、参考にして頂きたい、そんなふうに思います。ヒロさん、素晴らしいお話、ありがとうございました。
Posted by げんちゃんげんちゃん at 2008年09月27日 23:09
げんちゃんへ
ありがとうございます。
げんちゃんのコメントに、父もたいへん
よろこんでいると思います。

井深大、少し、私も読んだことがありますが、
すごい立派な方ですね。
勉強になります。
Posted by ヒロさん at 2008年09月28日 13:49
あの年だったのですね・・・。

私は、その2年前、母を送りました。

生まれ変わりのように生まれてきてくれた女の子を抱いているとき、

阪神大震災が 起こりました。 年月がたてば経つほど

いろいろなことが 言葉が、身にしみてますね。 
Posted by 森のブリコ森のブリコ at 2009年01月16日 11:08
森のブリコさんへ
この年には、いろいろありました。
自分にとっても、忘れられない年です。

父のがん治療は順調でした。
でも、治療が終わる寸前、弱った体をMRSAが襲い、
肺炎で逝ってしまいました。
私への最期のことばは、「お母さんを頼む」でした。

悲しみを脇におきながら、元気に明るく強く生きるしかありませんね。
Posted by ヒロさん at 2009年01月16日 16:59
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