色の波長

ヒロさん

2009年02月16日 00:11


   クレヨン

色は、光によってもたらされる。
光は電磁波であり、波の性質をもっている。したがって、波長がある。
光をプリズムにあてれば、虹色に光が分離される。
長い波長よりも短い波長の方が、大きく曲がり分光される。
色によって、波長は異なる。
波長と色はおよそ次のようになる。

    波長(nm)      色

    10~380     紫外線
   380~430      紫
   430~460      青
   460~500      青緑
   500~570      緑
   570~590      黄
   590~610      橙
   610~780      赤
   780~1000    赤外線
  
   (1mmの千分の1が、1μm。 さらに、1μmの千分の1が1nm(ナノメートル)。)


紫から赤までの、つまり、およそ波長380~780nmまでの波長の光を「可視光線」といい、
目に見える光である。紫外線や赤外線は目には見えない。
赤の波長より長く、赤より外にあるので赤外線という。
紫の波長より短く、紫より外にあるので紫外線という。

光源から、りんごに光があたると、主に赤の色の光が反射し、他の色はりんごに吸収
されてしまう。  そこで、りんごは赤く見える
物体が光を全部反射すれば白色に、逆に全部吸収すれば黒色に見える。

物体に、光が吸収されたり、反射したりする性質を使い、
溶液に色をつけ、あるものの量を測る、
ランバートベールの法則を使う吸光光度法なる環境分析がある。
シアン、アンモニア、六価クロムなどは、そうして測ったりする。


光自体に色はついていない。物体にもそれ自体には色はついていない。
物体はある特定の波長の光を反射し、特定の波長の光を吸収する性質を持って
いるにすぎない。
また、見えている色は、人間にとって、その色に見えているに過ぎない。
他の動物には、違って見えている場合が多々あるのである。
他の動物には、この世界は、人とは、まるで違って見えているのだ。

真実は、どこにあるのか。 ふと、そうも思ってしまう。



般若心経の 「色即是空」 とは、実に、よく言ったものである。

関連記事