数学者 岡 潔

ヒロさん

2008年11月03日 00:11


   岡 潔 集   昭和44年(1969) 学習研究社発行

きょうは、文化の日である。

岡潔 大先生は、昭和35年(1960)に 文化勲章 を受章している。

私が、高校1年のとき、国語の教科書に 岡潔 大先生のことが載っていて、
「岡潔集」を早速、購入し貪り読んだ。難しいものであったが、5巻一気に読んだ。
以来、岡潔のとりこになり、私淑している。

彼は、フランス留学後、もっと日本を調べなければと、とりわけ、「道元」、「芭蕉」、「漱石」を
研究した。

その後、数学の研究に入り、「多変数解析函数論」の分野で、当時世界三大難問と
言われていた難問を20年かけ、ひとりで、全部解いてしまった。

日本人として初めてノーベル賞(物理学)を受賞した湯川秀樹は、岡先生の数学講義は、
物理よりも刺激的だったと後に語っている。

岡潔大先生は、数学をやることは、
   「野に咲くスミレはただスミレらしく咲いているだけでいい」
    ということだ。
と言っている。

突然だが、漱石の句に

    菫程な小さき人に生れたし

というのがある。

数学界は、無論のこと、他の研究分野に、様々に影響を与え続けている
岡潔大先生の 情緒 なのである。

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