雨蛙へんしーんいや変色

ヒロさん

2008年07月10日 16:14



田んぼなどの近いところでは、この時期、よく出現する、ご存知、雨蛙
前のお家のブロック塀に、かわいい、小さいのが、多数。
へばりついたり、はったり、とんだり、変色したり・・・。

昔昔、私が中学1年生のとき、友達とふたりで、夏休みのどんずまりに、
理科の自由研究に選んだのが、「アマガエルの変色」。

ブロックの雨蛙の上に、ビニールをかぶせテープでとめ、ぶすぶすと空気穴をあける。
赤いポリバケツの中に雨蛙を入れ同様にする。
など、いくつかやって、観察する。

木やブロック塀では、薄茶色に変色する。赤いポリバケツでは、赤い雨蛙が・・・
とは、いかず緑色のままであった。

変色は、まず、緑色の中に、薄茶色の斑点があちこちに発生、それから徐々に
全体が、薄茶色に変色する。

この間、約60分である。

蛙といえば、なんといっても 「古池や・・・」(芭蕉)が有名ですが、
今日は、知る人ぞ知る、第1回読売文学賞受賞(昭和25年)、文化勲章受章(昭和62年)
詩人の草野心平の詩を少し、ピラピラやってみた。次に2編あげてみます。

  「 冬眠
     ●    」 

(少し、解説が必要かも、詩の題名が冬眠て゜、本文が黒丸ひとつで表現された詩です。
 これだけです。)

  「    秋の夜の会話
    さむいね。
    ああさむいね。
    虫がないているね。
    ああ虫がないているね。
    もうすぐ土の中だね。
    土の中はいやだね。
    痩せたね。
    君もずゐぶん痩せたね。
    どこがこんなにせつないんだらうね。
    腹だらうかね。
    腹とつたら死ぬだらうね。
    死にたかあないね。
    さむいね。
    ああ虫がないてるね。          」

草野心平、好きな詩人のひとりです。

読むと、なぜか、素直になれちゃうんですね。

昔は蛙も「とのさまがえる」はじめ、いろいろいたが、ここらで残っているのは、
雨蛙ぐらい。恐ろしいことです。 何かが忍び寄っているかも。

気分を取り直して、私の自作の句を1句

 「われわれと 永久にともにぞ あまがえる」

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