「図解橋の科学」

ヒロさん

2010年04月02日 00:11




   「図解橋の科学」  土木学会関西支部編 
      田中輝彦 渡邊英一 他著   講談社発行


橋には、何か魅力があると思うのは私だけだろうか。

自然の中に、人工的な橋が架かる 、  美しい と思うところが多々ある。

ゴッホ、モネの絵や浮世絵にも橋は、重要な役割を果たしている。

江戸の日本橋、大阪の八百八橋、倉敷の錦帯橋、高知のはりまや橋、
長崎の眼鏡橋など有名どころを上げるまでもなく、

名もない橋でも、人々の生活と深く関わっている。

出会いや別れの橋、通勤通学での橋、近くて遠い隣町への橋。
日の出と橋、夕日の橋。

それぞれに、それぞれの思い出があるに違いない。
自宅前には昔、小川があり、それはそれは小さい小さい橋が架かっていた。
そのたもとで、お母さん方は洗濯をした。
私は、カエル、ザルガニ、タガメ、フナなど捕まえたりして遊んだ(昭和30年代)。
また、天竜川橋の建設中の工事をよく見に行った(昭和40年代)。
東名高速道路の橋と知ったのは、少しあとのことであった。


本には、「八橋(やつはし)」や「掛橋」についても書かれていた。
   葛飾北斎の浮世絵ですが、旅人たちが渡っている橋が一直線でなく、
   右へ左へと千鳥のように折れ曲がっているのが不思議です。
   これを「八橋」といいます。
   ・・・略・・・
   じつはこの八橋が、日本の橋の原型ともいえるのです。
   ・・・略・・・
   決して自然に逆らわないこのような橋の架け方を「掛橋(懸橋・梯)」と
   いいます。「カケハシ」は「カケル」と「ハシ」の合成語で、「カケル」には
   掛け渡すとか、仮につくった橋という意味があります。つまり永久橋に
   対する仮橋であり、そこに日本人の橋への根本的な考え方が表れて
   います。八橋はその典型といえるのです。



竜馬は、薩長の掛橋となったが、  

彼氏、彼女との間に、家族の間に、仲間に、地域に、職場に、仕事に、・・・     。
私たちは どこにどんな 掛橋 を架けましょうか。

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